1000flavor’s diary

隙を作って自分語り

スピンオフ好きは今すぐ『あんスタ』をやれ ~『エレメント』→『オタライ』における青葉つむぎの立ち位置が最高な話~

【はじめに】

※本記事は2017年12月2日に実施した第3回闇の腐女子プレゼン会での発表内容を再構築したものです。

※記事内でそれっぽく断定的な言い回しをしていますが、すべて語尾に「と私は思います」が付いていると思ってください。自担の贔屓も露骨です。

※当ページは、Happy Elements株式会社「あんさんぶるスターズ!」の画像を利用しております。

 該当画像の転載・配布等は禁止しております。

 ©Happy Elements K.K

 

 

“スピンオフ”が嫌いなオタクはいない

 皆さん”スピンオフ”は好きですか?

 主人公勢を中心に主たるストーリーが紡がれてゆく傍らで、サブキャラやら敵キャラやらにも実はこんな物語があった、と別途描写されるアレです。

 【正義も立場を違えれば悪となる】というテーマを表す際などに用いられている気がします。

 そんなアツくて深いテーマを扱っている女性向けソーシャルゲームがあるのですが・・・・・・。

 そう、『あんさんぶるスターズ!』です。

 

アジェンダ

→『あんスタ』自体まったく知らない、という方は1.から

 メインストーリーはやったけど最近の事情はあんまり知らない、という方は2.から

 だいたい知ってるよ、という方は3.からお読みくださると何となく楽しいと思います

 

1.『あんスタ』とは?

 2015年春から配信している大人気女性向けソーシャルゲームです。最近では叶姉妹ブルゾンちえみなどのCMでおなじみかもしれません。

 公式サイトによると、あらすじは以下のとおりです。

男子アイドルの育成に特化した、私立夢ノ咲学院。そんな学び舎に、今年度より新設された「プロデュース科」の第一号、そして初の「女子生徒」としてあなたは転校してくる。この学院で様々な生徒たちと出会い、青春のアンサンブルを奏でる日々が始まる―

 いわゆる「逆ハーレムもの」かつ「アイドルをサポートする作品」ですね。シチュエーションとしては割と王道です。

 では、更に具体的に『あんスタ』の特徴を見てみましょう。

 

①絵が上手い

絵が上手い~~~~~!!!!!

 見てください…この…可愛らしくてそれでいて耽美でもあり…絶妙に両者のいいとこ取りをしたような完璧で先進的な絵柄を……あまりにも絵が上手い~~~~~!!!!!

 

②光と闇

 こちらは丁度昨年に公開された公式のCM。サムネが既に物騒であるとおり、『光と闇が交錯する青春ストーリー』も(ある意味)コンセプトです。

 もはや様々なコンテンツの紹介に”闇が深い”が多用されるようになって久しい現代社会ですが、『あんスタ』における『光と闇』とは一体何なのでしょうか。

 

 端的に言うと、『あんスタ』の世界では男性アイドル≒少年兵士です。

 『あんスタ』の世界には「アイドル養成専門学校」が数多く存在します。堀●高校云々に代表される「アイドルが通いやすい学校」ではなく、正真正銘の「アイドル科」です。

 現実世界の野球部でいう甲子園に該当するのが『SS』であり、『SS』での優勝は各校において重要なステータスとなっているようです。

 つまり、『あんスタ』のアイドルは現実世界以上に極端な“勝敗二元論”に晒されているわけです。負けたら死ぬで。(現実世界のアイドルも大変そうですが・・・)

 

③特定の一年間に『フォーカス』する時間軸

 ある意味『あんスタ』最大の特徴がこちら。

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 (参考:https://gamegift.jp/news/1448597634244703 )

 主人公(以下「転校生」と表記。)が転校してくる2年生の春から進級直前の翌春まで一年間進んだ後、また転校直後の一年前に戻るという少し特殊な時間軸になっています。

 『一年前に戻る』というのは主人公が記憶を保持したまま(いわゆる「ループ」)という意味ではなく、あくまでスポットが当たるのが一年前に戻るだけです。

 アプリ内の季節が現実の季節とある程度リンクしているのがポイントです(後述)。

 

 最後にメインストーリーの概略を載せておきます。体制派=生徒会(『fine』『紅月』)、反体制派=主人公勢(『Trickstar』他)。この2つの派閥を中心とした革命劇です。

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2.“2周目”の地平線、『五奇人』、旧『fine』

 昔メインストーリーをプレイした方々、『五奇人』という単語を覚えていらっしゃいますでしょうか。

 メインストーリーで体制派が「昔は『五奇人』だったよな~でも今は『三奇人』だよな~」と言及していたアレです。

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 5-3はいくつですか?もちろん2ですよね。

 つまり『奇人』に当たる人物はあと2人存在する・・・?!という匂わせ段階でメインストーリーは終わっていたと思います。

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 余談ですがプレゼン中に「その赤枠はもう少し何とかならなかったのか」とツッコまれました

 

メインストーリー完結(2015年秋)から約半年、事態は大きく動いた

 『あんスタ』の配信は2015年5月初旬、そしてアプリ内の季節と現実の季節はリンクしています。つまり先程の「ストーリー時系列」はアプリ配信開始から一年弱経った時点で以下のようになっていました。

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そして、運命の2016年3月15日のイベント予告。

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 ああああああああああ!!!!!

 

我々は初めて『一年前に戻った』

 “2周目”の地平線で、『五奇人』の残り2人を中心とした新キャラクターにスポットが当たり始めます。2016年3月に『Valkyrie』の宗(4人目の『五奇人』)・みかが、同年8月に『Switch』の夏目(5人目の『五奇人』)・つむぎ・宙が追加されました。

 (繰り返しますが、『あんスタ』はループものではないため、メインストーリー開始時にも彼等は確かに学院に存在していました。ただ我々に認識されていなかっただけです)

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 先程の『追憶*マリオネットの糸の先』のあらすじを読むと何となくわかるかもしれませんが、“2周目”の地平線では転校生が転校してくる以前の時間軸が解禁されます。

 この転校生の転校以前の時間軸は通称「追憶編」と呼ばれます。

 『あんスタ』のオタクに「追憶!」と声を掛けると3人に2人が死に至るという統計があります。うそです。

 “2周目”の地平線における「追憶編」では、主に体制派が権力を掌握する過程が描かれます。つまり、ここでは『fine』『紅月』が革命する立場にあります。

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 とてもざっくり説明すると、

 1.一年前の夢ノ咲学院の生徒達はネームバリューに驕り、アイドルとしての研鑽を怠っていた。このため、卒業生はアイドル業界で疎まれていた。

 2.状況打破のため、英智(後の体制派筆頭)は実力のある生徒5名を『五奇人』としてピックアップし、盛り立てる様を装って「学院が腐敗したのは『五奇人』のせい」という風潮をでっち上げた。

 3.英智自ら率いる『fine』が『五奇人』を制圧し、学院は平穏を取り戻した。しかし、その実情は「生徒会の価値観に合わないアイドルは排除される」という悲惨なものだった。

→メインストーリーの革命劇へ続く・・・

 という流れでした。

 

 さて、ここで上記の過程が最も詳しく描かれた同年9月上旬実施『追憶*集いし三人の魔法使い(=『エレメント』)』のイベント予告を見てみましょう。

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え、つむぎその衣装・・・?

 

3.青葉つむぎとは

 つむぎのプロフィールは以下のとおりです。心優しいモジャメガネ、という感じでしょうか。

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 ところが『エレメント』で明らかになったのは、彼は『Switch』を結成する前にかつて英智と共に『fine』として『五奇人』を処刑したというシビアな過去。

 (あと親が怪しい新興宗教に嵌ったり自己破産したり離婚したり再婚したりという随分アレな過去も)

 メインストーリーでの『fine』は英智・渉・弓弦・桃李の4人でしたが、一年前はまったく違うメンバーでした。そして、現在『Switch』である夏目とつむぎは、『五奇人』⇔旧『fine』として対立する立場にありました。

 (現在『fine』である渉と英智も同じく『五奇人』⇔旧『fine』として対立していたのですが、言及するとキリがないので泣く泣く省略しています)

 

 現在のつむぎは穏やかな性格ですが、一年前の彼は(アレな過去も影響しているのか)他の生徒から「死んでいるのと同じ」と評されるような、どこか冷めた印象を感じさせます。

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4.旧『fine』であり現『Switch』である彼にしか成し得ないこと

 『エレメント』から更に時は流れ、ある重大発表がありました。

 

“3周目”の地平線は『キセキ編』中心である

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 先述のとおり、メインストーリーの肝は『SS』への出場権ですが、お察しのとおり『Trickstar』が権利を獲得するというラストになっています。しかし、1周目でも2周目でも『SS』の直接的描写はありませんでした。

 2017年4月、満を持して

 1.メインストーリー後の『Trickstar』が年末の『SS』を迎えるまでのエピソードを『キセキ編』と呼称すること。

 2.2017年は『キセキ編』中心の年となること。

 が発表されました。“3周目”の地平線で、ようやく我々は『SS』の顛末を見届けることが可能となったのです。

 

 そして、同年8月下旬。『キセキ編』とは少し外れますが、『エレメント』直後(=一年前の秋)の夏目とつむぎの様子が明らかになりました。

 

全転校生、後生だから『プレアデス』を読んでくれ

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→旧『fine』が『五奇人』の犠牲と引き換えに学院の腐敗を一掃した後。『fine』の契約を半ば強制的に終えたつむぎが『fine』にとって都合の悪い歴史を焼却するところから回想は始まります。

   焚書するアイドルがいるソシャゲ、あんさんぶるスターズ!

 

上記のシーン、メインストーリー(正伝)では我々ではまだ認識できない空白でしかなかった

・旧『fine』

・『五奇人』が現在率いている『Switch』

両方の要素を併せ持つつむぎが【外伝】を語るという大変なエモさがあります。

 

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→旧『fine』としての役目を全うしたつむぎは贖罪の道を選び、取り零してしまったものを拾い集めることを望みます。

   かつて『五奇人』として不本意な形で祭り上げられた夏目も、「今のつむぎはあまりにも儚げだ」という理由で付き合うことを選びました。

  これこそが『Switch』のはじまりだったのです。

 あと推しCPが本当に結婚してビックリした

 

 

『プレアデス』で旧『fine』→『Switch』への兆しが明らかになった約2か月後、更なる燃料がつむぎ担を襲いました。

 

同年10月下旬、キセキ編第2弾『オタライ』実施

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→つむぎはかつての自分と英智の辿った末路を真緒へ語ります。(余談ですが『オタライ』で初めて”3年生が後輩アイドルへ自ら『追憶編』を語り伝える”という描写が解禁されます)

⇒記事公開から一年以上経ってからの訂正で申し訳ありませんが、この描写の解禁は明らかに『マリオネット』の方が先でした。失礼しました…。

 

   後輩である『Trickstar』には同じ道を歩ませまいと優しく諭しています。=取り零したものを拾い集める、つむぎの願いそのもの

⇒旧『fine』であり現『Switch』であるつむぎにしか成し得ない立ち位置

 

結論

・メインストーリー(正伝)は“『Trickstar』が『fine』に勝利して『SS』へ出場する”こと。

・外伝では『fine』はかつて学院を革命した側だった。旧『fine』と『五奇人』が紆余曲折を経て同じユニットになった。

・『Valkyrie』と『Switch』を知らなくても正伝を読むことは可能であることが一層エモい。

→先述のとおり、『あんスタ』の時間軸は春先の短期間にメインストーリーを終えた後、残りの一年弱はサブストーリーという形式をとります。サブストーリーでは体制派以外のアイドルを含めながら、様々な視点で学院の一年間を知ることができます。

   『Trickstar』の革命は絶対的正義か?『fine』『紅月』の横暴は本当に悪か?繰り返される地平線の中、複合的な歴史を読み解けるのは我々転校生だけです。まさにスピンオフの真髄と言えるのではないでしょうか。

 

★そして『SS』に向けて、正伝と外伝は再び絡み合う・・・!

 知られざる<<物語>>最高!

 

 

ええっ、本来はそれなりにアプリをプレイしていないと読めないはずのメインストーリーと『キセキ編』が何と1/31まで無料で読めちゃうんですか?!

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ええっ、更に!『キセキ編』感動の完結編である『奇跡☆決勝戦のウィンターライブ』が1/10まで開催中なんですかぁ~~~?????

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『あんスタ』!!!今すぐ検索!!!!!

 

ここまでお読みくださりありがとうございました