アラサーオタクがこのタイミングでテニミュデビューしたら色々と思い出した話
~駆け抜ける走馬灯~
友人「ここ!!!推しくんが!!!!めっちゃ歌上手くなってるの!!!!!(テレビの液晶を バンバン叩く)」
私「はぇ〜(こんなに三次元の一個人に夢中になれるなんて凄いなぁ)」
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〜約十年前 友人宅〜
早々に推薦で大学入試を終えてヒマな毎日を過ごしていた私は、同じく早々に現役美大合格を諦めたためにヒマな毎日を過ごしていた友人Nちゃんの自宅へお呼ばれしていました。
Nちゃんは当時の貴重なオタク仲間。
彼女が夢中になっていたのは…テニミュでした。
当時の青学は三代目から四代目への代替わり、公演はちょうど比嘉戦だった頃です。(確か)
彼女が自宅へ呼んでくれた理由は、もちろんテニミュのDVDを観せるため。
当時の彼女の推しは三代目リョーマ役の俳優だったのですが、DVDを再生する度に彼女が最も興奮していたのが以下のシーン。
関東立海夏公演冒頭の『ここからが…俺達』のサビ、
つまりリョーマが「大丈夫さ 俺達なら今までもこれからも無敵だ!」と高らかに歌い上げるところ。
前回の冬公演から約半年を経て更に努力を重ねたリョーマ(役である彼女の推しくん)は飛躍した歌唱力を堂々と披露!感動の瞬間!
……という話をNちゃんはテレビの前で延々と熱弁してくれました。
が、正直当時の私には「???」以外の感情が浮かびませんでした。
確かに冬公演から夏公演にかけて歌は上手くなっているようだけど…え、それ、そんなに感動するところ?
そして……約十年後。
〜2018年2月15日(木) 水道橋にて〜
私「ここが噂の東京ドームシティホールかぁ〜〜〜〜!!!!!」
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・・・・・・この十年間でいわゆる2.5次元界隈は驚くほど発展しました。
今や二次元コンテンツが舞台化することは決して珍しいことではありません。
高校卒業後、Nちゃんとは自然と疎遠になってしまいましたが、変わらずオタクを満喫していた私は忍たまにハマったことを契機に正式に2.5次元観劇デビューを果たしました。
忍たまの2.5次元化ーー2010年に始まった忍ミュは順調に公演を重ねており、2018年現在第9弾まで至っています。
約8年間ゆるゆると忍ミュ村の片隅で暮らしていた私ですが、昨年からとある忍たま役を演じた俳優に着目しはじめます。
そう……とうとう私にも『推しくん』が出来たのです。
するとどうでしょう。
それまでは何気なく観ていた舞台を『キャスト(の背後の努力)側』という今までとはまったく異なる視点から観るようになりました。
これがまた、ヤバい。
今までは1種類の公演を1度見ていれば満足していたのに、同じ公演のチケットを「積み」始めます。
それは…ひとえに日替わりをなるべく多く見るため……
それは…ひとえに彼等に感謝の”気持ち”の一環としてなるべく多くのお金を支払うため…
それは…ひとえに初回→千秋楽にかけての推しくんの成長を見届けるため……
ああ……
そうか………
『これ』か……………
テニラビがきっかけでテニプリに再燃しかけた今の私は……
そんなタイミングで友人に誘われてフラフラと(3rdシーズンでようやく)テニミュデビューを果たした今の私は……
興奮気味にテレビの液晶を叩くNちゃんを理解できなかった頃の私では……ない……………!
今なら理解できる……
推しくんの歌唱力の向上をまるで自分の身内のように誇る彼女の気持ちが……
気が狂ったようにバクステばかり見返していた彼女の気持ちが……
『TOP OF THE STAGE FOR THE TENNIS 』にキャスト達の想いを重ね、涙していた彼女の気持ちが……
(いやだって考えてみて ずっと箱で推してきたキャスト達に『ここまで来たね 続けてきたぜ 手と手取り合い せめぎ合い もうすぐだよね たどり着けるはずさ みんなで目指していた あの場所に』とか歌われたら 無理でしょ 死ぬわ)
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今、Nちゃんから冒頭のセリフを聞いたら。
私は満面の笑みでこう返したいと思います。
友人「ここ!!!推しくんが!!!!めっちゃ歌上手くなってるの!!!!!(テレビの液晶を バンバン叩く)」
私「わかりみが強い〜〜〜👏👏👏おたくの推しくんはずっと頑張ってきた👏👏👏👏えらい👏👏👏👏👏(敬愛の念を込めて両手をバンバン叩く)」
(以下ジャンルごった煮のつぶやき)
『神懸りのテニス〜だから勝つのは俺だ』みたいな楽曲の構成(同メロディでまったく違う歌詞を歌う)
を
あんステのミルキーウェイ編(暫定)のヴァVSフィでやってほしいんですけど
伝わりますか
<執筆BGM:1st関東立海公演CD>